冨士川 正美
(ふじかわ まさみ/演出家)
1966年生まれ、岡山県出身。
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。高校、大学時代を通じて、学園祭などでオペラや演劇の舞台を企画、演出する。劇団昴演出部を経て、2002年、劇作家・いずみ凜、作曲家・日高哲英とともに、創造ユニット「Momüs(モミュス)」を立ち上げ、劇団や表現のジャンルを超えたさまざまな人々に呼びかけて、演劇や音楽劇などの舞台作りを始めた。
2008年、木山事務所演技部が「Pカンパニー」として再出発した際、旗揚げ公演に演出家として参加、翌2009年に会の正式なメンバーとなる。
現在は西池袋・スタジオPを拠点とするPカンパニーの公演などで演出家として活動する一方、オペラシアターこんにゃく座、劇団山彦の会、調布市立せんがわ劇場、市川市民ミュージカルなどで、演出助手や舞台監督、公演スタッフをつとめている。
ほかに音楽家たちのグループであるNPO法人「音楽夢工房オフェリア」の設立にも理事として参加、親子で楽しめるコンサートやオペラの演出を手がけている。日本演出者協会会員。
おもな演出作品
・歌劇『ボエーム』(東京藝術大学四芸祭オペラ、1988年浅草公会堂)
・『ラ・ミュージカ』(マルグリット・デュラス作/モミュス、2002年コ
ア石響)
・『灯台』(三島由紀夫・作/モミュス、2003年同上)
・『川べりの部屋』(いずみ凜・作/モミュス、2004年同上)
・コンサート・ドラマ『茶色の朝』(フランク・パヴロフ作、いずみ凜・
脚本、日高哲英・音楽/かつしか子ども劇場例会など、2005~7年)
・オペレッタ『オフェリアと影の一座』(ミヒャエル・エンデ原作、白樫
栄子・作曲/千代田区音楽祭など、2006~10年千代田区立内幸町ホー
ル)
・『ポンコツ車と五人の紳士』(別役実・作/Pカンパニー、2008年西池
袋・スタジオP)
・『紙風船』(岸田國士・作/乃木坂倶楽部、2009年赤坂・コレドシアタ
ー)
・『バス停のカモメ』(阿藤智恵・作/Pカンパニー、2010年西池袋・ス
タジオP)
・『どうしてそんなにのろいのか』(竹本穣・作/Pカンパニー、2010年
同上)
・『曼珠沙華』(阿藤智恵・作/Pカンパニー、2011年同上)
今後の演出予定
・『会議』(別役実・作/Pカンパニー、2012年3月池袋シアターグリー
ンBox in Box)
・歌劇『ある母親の物語』(アンデルセン原作、白樫栄子・作曲/音楽夢
工房オフェリア、2012年8月千代田区立内幸町ホール)