ヒサツネ ヒデノリ
演出家
1965年、福岡県生まれ
1989年 国際基督教大学 教養学部 人文科学科卒業(西洋音楽史専攻)。
株式会社東宝 演劇部 演出部専属契約、
1991年 財団法人二期会事務局勤務、
1994年 イタリア政府奨学生として渡伊。ボローニャ大学文学部、ヴェネツィア大学文学部にてビアンコーニ教授、プッパ教授の指導のもとオペラ学、演劇学を学ぶ。大学での研鑚と並行しヴェネツィア・マルチェッロ音楽院にてアニェーゼ教授よりオペラ演出を学ぶ。
1996年 ヴェネツィア・フェニーチェ劇場「トスカ」「ピラモとティスベ」で演出助手をつとめ、11月より同地ヴェネト州立カルロ・ゴルドーニ座演劇学校1期生として 古典劇、近世仮面劇(コンメディア・デッラルテ)、現代劇を幅広く学ぶ。翌年6月にディプロマを取得し、同劇場での「Nemmeno il destino (運命さえ)」の演出助手を務める。さらにオルヴィエート市マンチネッリ劇場における「修道女アンジェリカ」「セヴィリアの理髪師」、ミラノ・カルカノ座 ピランデルロ作「悪徳と美徳」の演出助手を務める。
1997年 帰国後、新国立劇場、二期会、藤原歌劇団、日生劇場、東京芸術大学など公演の演出補・演出助手として活躍する。
2004年 文化庁芸術家在外研修員として、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場に迎えられ、同劇場再建のオープニング・シーズンの公演に参加する。
さらにP.L.ピッツィ、M.ガスパロン両氏の演出助手をつとめ、イタリア各地のオペラ劇場での研鑽に励む。
2005年帰国後は演出家としての活動に重心を移し、、代表作に偽のアルレッキーノ〈絨毯座 佐治敬三賞受賞〉 夕鶴〈夕鶴実行委員会〉 リゴレット〈東京文化会館, 北九州シティオペラ〉 イル・カンピエッロ(東京藝術大學大学院) 鏡の国のふしぎのアリス(藤沢市民ミュージカル)がある。また東京藝術大學大学院 尚美学園大学大学院 日本オペラ振興会育成部で後進の指導にあたる。